とまあ、これまでの記事に書いたように、大人(=社会人)になるまで、僕のルーツ探しの旅は完全に停滞していたのだが、事態はちょっとした成り行きで大きく動き始めたのだった。
というのも、自分が結婚することになり、妻になった女性にとっては、「姓が変わる」という一大イベントを迎えたわけであり、当然、彼女にとっても自分が嫁ぐ「大塚家」なるものが興味の対象になる、というのは自然な流れなわけで。
ようするに、そんな話をネタにしながら、遊びがてら九州旅行に行くことになったのである。
旅行そのものは、博多でとんこつラーメンを食べたり、大宰府天満宮へ行ったりするという至極オーソドックスな福岡満喫旅行だったのだが、ついでに親父の実家を説明したり、ちょっとした調査を実行してみた。
調査、というのはこういうことだ。そもそも、父親から聞いていた我が家の「大塚家」像というのは、ある意味では話だけだったので、ざっくりとした感じではあるが、
「あ、そうだ。地元の図書館に行けば、なんか資料らしきものがあるのではないか?」
と思いついてしまったのである。
・・・・・・というわけで、実家のある市町村の図書館で、「市町村史」のようなものを調べてみたのだが、残念なことに我が家の家系につながりそうな人物の名前は残っていなかった。
ただ、おなじ集落の何がしかの功績があった人物として、大塚某さんの名前があったので、後で父親に訊いてみたら、
「ああ、その人は昔合ったことがあるなあ。たしかに近くに住んでた」
と知っている、とのことではあった。しかし、その人が親戚ではあっても、残念ながら村長さんをしていたらしい曽祖父の名前は見つからなかったし、町内や地域で我が一族が目立った働きをしたような記録が見つからないもんだから、「成果なし」に等しい結果だと言わざるを得ない。
というわけで、僕ら夫婦は、とりあえず先祖探しの調査を横に置いておいて、観光の旅へと戻ったわけである。
★コラム★ 自分の先祖を探す方法
自分の先祖の痕跡を探す方法、というのには実は2つのアプローチがあります。今、話の中で取り上げているのは一つ目のアプローチ、つまり
「自分の側から、親・親戚などの一族に伝わっている話を聞く」
という方法です。結局のところ、自分の家のことは自分たちしかわからないわけですから、自分の家のこれまでの歴史が、どのように口伝されているか、をまずは大切にしましょう。
その時、核になるのは「苗字・名字」と「家紋」です。それから、「地域・村・地区」などの住んでいるところも、ポイントになります。
この「名字・家紋・地域」を軸にしながら、自分の家に伝わる物語を肉付けすることで、過去に遡ることができます。
本家筋であれば、「親戚のだれそれさんが家系図を持っている」などの情報に当たることもできますが、次男三男の家系だと、いつのまにかそれらはわからなくなっていることが大半です。
ちょっとマニアックな方法としては、戸籍に載っている記録を遡っていくという手もありますが、こうした方法は行政書士の手助けを借りたりしないと、難しいかもしれません。
自分の父や祖父くらいまでは記録を辿れますが、そこから先はどんどん閉じた戸籍になっていくからです。
さて、もう一つのアプローチは
「公的な記録・古文書等から逆に自分の家を辿っていく」
方法です。
この方法については、このブログの記事の中でこれからどんどん効果を発揮していきますから、解説を楽しみに待っていてください。
全国の「大塚」さんにとって、自分がどの、どこの、どんな大塚なのか探るテクニックを、どどんと公開してしまいますよ!
(ただ、話がまだそこまで行かないので、もう少し待って下さいね)
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