うちの奥さんが北海道出身なのはこのブログでは既出ですが、北海道にお住まいの方のご先祖さま探しは、まずは
「北海道から脱出する」
ことが、最初のステップになります。
ちなみにうちの奥さんの場合は、直系尊属を戸籍で辿ってゆくと、
道東のある町→帯広市内→福島県
と3代くらい遡ってなんとか道内脱出に成功したところです。その先は、まだ調べてないので、
「早く調べてよ!」
とせっつかれています(^^;;
名字の由来や直接のご先祖さま探しについては、まだ継続中なのですが、うちの奥さんのルーツである福島県のある村では
「村の若者達に、大々的に満州と北海道方面への移住開拓を進めていた」
という情報が挙がってきています。 おそらくそうした動きがあったので、奥さんのご先祖様も新しい大地へと渡っていったのでしょう。
北海道出身の方のルーツは、いくつかの特徴的なパターンがあります。
①松前藩成立以前~以後において北海道に関係した人たち。
・・・この方たちは、現在の北海道在住の人数からみるとかなり少数です。いわゆるアイヌと和人の交易に関わったり、松前藩と絡んで商業取引に当たった人は存在しますが、絶対数が少ないのです。
②明治維新直後の、各藩分領支配によって移住した人たち。
・・・いわゆる映画「北の零年」世代です。北海道開拓を進めるために、とりあえず各藩の「領地」ということにして士族や農民を移住開拓させるのですが、その縁で「釧路鳥取」とか、そういう地名が生まれます。
③屯田兵制度によって入植した人たち。
・・・教科書でよく習う「屯田兵」は北方ロシアの脅威に立ち向かうことと、開拓のためということで、「兵士でもあり、農民でもある」という立場でした。
屯田兵出身の方のルーツ調べについては
T.Takedaさんのサイト
http://www.asahi-net.or.jp/~XJ6T-TKD/tonden/index.html
に詳しい解説がありますのでぜひご参照下さい。
PDFファイルによる「全屯田兵名簿」も公開なさっていますので、先祖が屯田兵、という伝承がある方は、一度ご覧になると良いと思います。
④一般開拓者として、移り住んだ人たち。
うちの奥さんのご先祖パターンがこれだと思いますが、主に東北地方の農家の方で、長男以外のため、継承できる土地がなかったなどの理由で、満州や北海道・サハリン地方へ移住した方が多数おられます。
北海道人口のルーツで言えば、おそらくこのパターンが一番多いのではないか?とも考えられます。
⑤ 炭鉱の関係で移住した人たち。
昭和に入ってからですが、炭鉱の工夫や技師として北海道に入る方も多数おられました。筑豊などの本州系炭鉱が閉山になるに従って、最後まで石炭の産出をしていた北海道へ移る方もたくさんおられました。
映画「幸せの黄色いハンカチ」における高倉健さんのパターンですね。
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こうした全体を通して、やはり一番多いのは、地理的に近い「東北地方」からの移動だと思います。風土環境のことを考えても「寒さに耐えられる」という目算があったのでしょう。
逆に、各藩の分領支配で入った人たちは、士族が開拓に耐えられなかったことはもとより、農家でも「寒さや環境の厳しさに耐え切れずに撤退」という事例も多々ありました。
しかし、どのパターンであっても、現在の北海道があるのは、先人のおかげであることには変わりありません。
厳しい環境でも生き延びてきてくださったからこそ、私はうちの奥さんと結婚できたわけで・・・(^^
ノロケで締められた~~~:゙;`゙;`;:゙;`;:゙`;:゙;`ヽ(゚∀゚ゞ)ブハッ
返信削除うちは多分②だと思う。
ただ本家と接点あった伯母が鬼籍で、系図も戦災アボンで、もう辿りようがない感じ。
雲をつかむ話より、目の前の史料な自分です( *´m`)
分割領地支配の末裔!それは北海道でも歴史のある家系ですね。でも、最も開拓に苦労なさった方々でもあるので、頭が下がります。
返信削除本家のあった都府県と市町村、郷・村名と苗字がわかれば、ある程度は調査可能ですよ!
戸籍で辿ってもどの道、文化文政くらいで止まっちゃいますので、その先はいつものパターンで氏族追跡しかできませんから。
ぜひぜひ、いつかは調べてみてください!