さて、振り出しに戻り、仕切り直し、ということになった我が家の「ルーツ探し」の調査だったが、実はそれからしばらくは進展がなく、中断という感じになっていた。
というのも、僕自身がほったらかしにしている間に、すっかり忘れてしまっていたからだ(笑)。
ところが、これまたほんの小さなきっかけで、事態が大きく動くことになる。
まあ、一昔前なら、考えられなかったようなハイテクなことが起きたのである。
そもそも、家系探しや先祖探しというものは、手間と暇とお金がかかるものだった。第一に、親や親戚の話を聞いて、それから地域の図書館を廻って文献をあさり、そこから関連する書籍を拾い出しては、今度はそこへ行く、というのが定石だ。
文献によっては図書館や資料館でも閉架のところに置いてあって、おいそれとは見られなかったり、よくてマイクロフィルムに納められていたりする。
ましてや僕らのように、本来の実家から遠く離れたところに住んでいる者にとっては、それだけの調査にかける日程が取れないではないか。日々の忙しさにかまけて、すっかり放り投げてしまっていたとしても、ある意味仕方がないことではある。
しかし、これがインターネットの発達によって、最近は大きく事態が変わっているのである。本格的な資料はいざしらず、これまでなら絶対に図書館めぐりをしなければ出会えなかったような資料が、ネット上から簡単にアクセスできちゃったりするのである。
もちろん、全部が全部、というわけではない。でも、ほんのちょっと一部の資料であっても、とっかかりにアクセスできるだけでも大きな進歩だ。仮に、実際にどこかの図書館に出向く必要があったとしても、「かなりの当たり・見当をつけて出かけてゆく」ことができるようになったのだ。
今回の僕の場合、「大塚家」の出自について調査するに当たって、一番の助けになったのは、あの世界的企業
グーグル
さんであった。
グーグルさんは、世界中の本をデジタル化して取り込む、という野望を持っていらっしゃるらしくそのプロジェクトの一環として「グーグルブックス」http://books.google.co.jp/なるサービスを遂行中なのだが、これがすごいのだ。
このサービスは、まだまだ未完成だが、とにかく「普通の本をスキャンして取り込もう」という発想ではなく、「学術研究書の類まで網羅しよう」というとてつもないプロジェクトなのである。
そのため、これまたこれまでなら大学の図書館とか、専門古書店にしか置いていないようなマニアックな学術書・研究書までが、たとえそのサワリの部分だけでも、読めるようになっているのである。
おかげで、僕が思い出したように何気なく検索をかけたことで、あれよあれよと「大塚氏」の歴史・出自が専門書でどんなふうに記載されているか、「ちょびっと」読めてしまったのである。
なぜちょびっと、なのかと言えば、グーグルブックスでは現在市販されている本は丸ごと読めるわけではなく「出版社から買ってね」というスタイルになっている。これは当然のお話。
ところが、その一部が、ところどころ透けて見えるようには、してくれている。これが大いに役立った。
「あ、この本に気になる記述があるらしいっぽい」
とか
「あ、この本に『大塚氏』についての記事が確実にある」
なんてことが自宅のパソコンからわかるのだから、超便利だ。おまけに著作権が切れたものについては、全文が読めちゃったりするから、素晴らしい!のひとことである。
こうなると、後は早い。文学部国文学科出身の僕は、古典籍の調査研究はお手のものである。大学時代は、図書館の倉庫の中で、誰も読まなそうな江戸時代の文献やら、影印本(写真を撮った写しの本)を毎日めくっていたのであるから、ヒントさえもらえれば、芋づる式に資料を探し出すのは容易いことだった。
そうして、グーグルさんにもらったヒントによって、僕の「俺んちコード」の旅は、一気にスピードアップするのである。
<次回予告>
さあ、いよいよ本丸に突入の「大塚」探しの旅。ところが、それは壮大な歴史ロマンの入り口に過ぎなかった?!
独自の追加調査によって判明する、日本中の「大塚」さんの網羅研究がついに始まる!
次回は、「全大塚氏族の超まとめスペシャル!」と題して大公開。
そこのあなたも、あちらのあなたも、すべての大塚さんのルーツを一挙大公開!この中に載っていない「大塚」さんは、たぶんいないはず?いないと思うよ?いたらごめんね!な内容でお届けします!
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