現在進行形で、「ご先祖様探し・家系調査」を自分でやっているところですが、業者さんに頼むのと自分でやるのといい面、悪い面を挙げてみようと思います。
私の場合は、「完全自力」でやっていますが、本音を言えば、業者さんに頼むより
はるかに詳しいところまで判明した
と思っています。
自分でやっているからこそわかるのですが、
「業者さんだとこのレベルまで判明した段階で、成果としてまとめるだろうな」
というポイントが何箇所か見えてきます。
==========
【自力でやるメリット その1】 反論を自分で行える
たとえば、「◇◇という苗字の由来は□□である」というところまでが判明したとしましょう。
業者さんの場合は、それが判明した時点で、その結果を報告なさると思います。
ところが、自力でやると「本当にそうなのか?違う角度から見てもそうだと言えるのか」という反証作業・検証作業が可能なのです。
反証作業は、自分で自分を疑う行為であり、否定する行為です。
それでもなお反証をはねのけて「立証・傍証される事実」というのが出てきます。
それをいくつ積み重ねられるのかが、真実に近づく鍵だと思うわけです。
==========
【自力でやるメリット その2】 別の角度から論考できる
業者さんが追いかけるのは、基本的には「その氏族(苗字)」の動向です。
ところが自力でやると、その氏族や苗字・名前に関係のないところから「全く別の視点」で考証することが可能になります。
例で言えば、私の場合は「筑後国三潴郡」の大塚氏ですが、「筑後国内」の資料だけでなく、「肥前国」に属するすべての市町村の資料を把握した上で話をしています。
もっと言えば、このブログのように「全国の大塚姓」の動向を押さえながら、縦横無尽にデータを駆け巡ることができるわけです。
これを、私が得意とする「網羅的研究」と呼ぶのですが、業者さんの中でこれができるのは、
とにかく取り扱い件数をたくさん持っている業者さん
だけです。件数が多ければ、他地域の同姓の状況との比較が可能になります。
この多角的な研究は「直線的・戸籍からの芋づる式」な調査だけでは絶対に答えが出てきません。
==========
【自力でやるメリット その3】 無尽蔵な時間、無尽蔵なデータ
業者さんの場合は、費用と時間が限られています。
100万円の苗字家系調査があったとして、その内訳は「資料調査」「現地調査」「系図作成」などそれぞれ項目が限られています。
現地調査に費やせる日程は「何日分」と必然的に決まります。
資料調査に費やせる日数も「何時間分」と決まります。
多少、伸びたり縮んだりはするでしょうが、「その予算の範囲内でしか」物事はできないのです。
そのため、先ほど述べたような「業者さんだと、この話が見つかった時点で、それを報告書にまとめるだろうな」というツボが生まれるわけです。
そのツボまでは探しますが、そのツボが見つかった時点で、「成果が出たねよかったね。ちゃんちゃん」となってしまうからです。
実は、私は別の絡みで「文化財の発掘」のしくみを知っているのですが、みなさんは遺跡の発掘がどのように行われるか気付いていないと思います。
遺跡がそこにあることはわかっています。何が出てくるかもほぼ推定されていたりします。ところが実際の発掘は、
国や市町村の事業として、穴掘りの労務費と機械代の予算がついたところまでしか掘れない
という仕組みなのです。
ぶっちゃけたことを言えば、
掘れる予算は最初から決まっていて、その日数までにそれが出てこなければ、その日でおしまい
ということなのです。
あと一日掘れば出てくるかもしれないけれど、その日がくれば埋め戻す
のが現実です。
しかし、自分でやる調査は、お金も時間も無尽蔵です。
==========
【自分でやるデメリット その1】 めんどくさい
ぶっちゃけ、自分でご先祖様探しをすると、時間と手間がかかります。
イラち(短気)な人には不向きかもしれません。
しかし、人生のライフワークとしてダラダラやるのは、おすすめです(笑)。一定の結論が出ても、さらに調べることはいくらでもあります。
何より、そこらへんの推理小説よりはるかに面白いです。
【自分でやるデメリット その2】 専門知識がない
私の場合は、幸せなことに近世文学の専門家でしたので、ほとんど悩むことなく資料に当ることができましたが、一般の方には難しく感じられるかもしれません。
しかし、大丈夫です。私がいます!(ババーン!)
何かわからないことやアドバイスが必要な場合は、メールください。
ご相談に応じることはいくらでも可能です。
==========
というわけで、ぜひ一度ご自分で調査をはじめてください。きっと人生が変わりますよ!
0 件のコメント:
コメントを投稿