当ブログの第<65>回から<67>回まで3回にわけてお届けした
”北肥戦誌”を読む
のシリーズであるが、今回は、その増補・補足編ということで。
ブログ本編では、国立国会図書館の「近代デジタルライブラリー版」を読んでいったのだが、なにせ古い資料でかつ、活字本ということで「誤植等」があったりしないかどうか比較のために別の資料を取り寄せてみたのである。
で、実際に購入した別バージョンは青潮社から1995年に出た復刻版であった。開いてみてわかったのだが、ぬわんとこの復刻バージョン、
底本が近代デジタルライブラリー版と同じ
で、ちょっとずっこけた(笑)
(わざわざ金出して買ったのに、ただで読めるがな)
ちなみに青潮社さんの名誉のために「よいしょ」しておくが、こちらのほうはさすがに「売り物」だけあって、いろいろいい面がある。
さあ、みなさん!青潮社さんの「北肥戦誌」の特徴!よく聞いてくださいね!
①人名索引がついている。
なーんとみなさん!登場人物全員の名前があいうえお順で索引になってついてるんです!これは便利!
② 近デジ版では30巻までなのに、こちらは35巻まで。
なーんとみなさん!いまだけ5巻もおまけで「続き」がついてくるんです!これはオトク!
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とまあ、宣伝も終わったところで、アレな部分をちょっと。
近デジ版というのは「国史叢書本」のデジタル化資料なのだが、今回の青潮社版も、実は30巻までの部分は国史叢書本をまるごとそのままコピーして写真製版している。
というわけで、もし万一あろうことか「国史叢書本」を作成した時に、誤植があったとしたら、青潮社のほうも、それはまるごとコピペされている可能性があるので、注意である。
(まあ、編集の際に、そこは気をつけておられると信じたいが・・・)
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というわけで、補足を。
上記のとおり、青潮社版でも「大塚」と「犬塚」のもし万一間違いが存在したとしても、そこはホレ、いちおう底本どおりということで、仮に100歩譲って間違ったとしたら
馬渡のおっさん(作者)が悪い
わけで、後世の者は悪くない、というスタンスでいようじゃあーりませんか。
結論から言えば、青潮社版では、底本どおりたとえば
大塚左京亮盛家と犬塚左京允盛家は別人
扱いになっているので、 大塚と犬塚の誤植誤記があるかどうかは「わからん」というオチ。
というわけで、馬渡俊継殿、もし間違いがあったら訂正のほど、お願いするでござる。
※ あ、あとやっぱり何人か抜け落ちてた大塚氏がいた。あんまり態勢に影響ないのでピックアップしないが、知りたい人は
ぜひ青潮社版「北肥戦誌」をゲットしてみよう!
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