2014年1月10日金曜日

<調査中>家紋「竹雀」の大塚さん<追加発見>

 前回は「鶴の丸」の大塚さんにスポットを当てましたが、今回も別な家紋の大塚さんを取り上げてみましょう。

 岐阜県に酒蔵「大塚酒造」さんがいらっしゃるのですが、その大塚家の家紋が「竹に雀」ということで、家紋にちなんで「竹雀」というお酒も作っておられるとのこと。


 はばたけ すずめちゃん!(大塚酒造さん)のブログより

 http://ameblo.jp/takesuzume2011/entry-10996200372.html



 地産地消のすすめ さんのサイトには、より詳しい経緯が紹介されています。

 http://chisanchisho.dochubu.com/2013/01/16/ootukasyuzo/



  さて、「竹紋」というのは面白くて、竹でありながら笹も同じ種類の紋になっています。なので、デザインによっては「竹」であったり「笹」であったりするのでことばの上で「竹に雀」という家紋になっていても実際の絵の造形はいろんなバリエーションがあったりします。

 
 では、「竹に雀」の大塚さんは、我らが「完全網羅 大塚姓・大塚氏・大塚さんのすべて! 全大塚氏族超まとめスペシャル」ではどうなっているかというと・・・・・・!


 いちおう、ありますね。


 当ブログ第<8>回より
http://samurai-otsuka.blogspot.jp/2013/12/blog-post_8828.html


 分類<Y>の長塩氏(大塚)が、

” 藤原氏秀郷流足利氏流 寛政譜11 〔家紋〕丸に根笹に雀 ”

ということになっています。


 ただし、寛政譜にはことばの上での「丸に根笹に雀」としか書いてありませんから、実際のデザインがどうなっているかは不明です。


 今回この記事で取り上げたものの、大塚酒造さんの家紋と一致しているかどうかは、不明です。もしかしたら、全く関係ないかもしれません。

(無関係だったらごめんなさい)



 画像検索してもらえばわかりますが、この笹と雀のデザインは、バリエーションがめちゃくちゃ多くて、そして時代が古そうな図案から洗練された後代のものまで、とにかくいろいろありすぎます。

 また、本家分家等で、少しずつデザインを変えて受け継ぐこともあるので、判定は難しいかもしれません。


 竹・笹・雀に関する情報は、播磨屋さんのページにも解説がありますのでご参照ください。


 苗字と家紋 さんのサイトより
 http://www.harimaya.com/kamon/column/sasa.html



 さて、秀郷流長塩氏は、現栃木県下野国長塩谷を領したことにはじまる、藤原氏の末裔で足利氏の子孫です。


 上の苗字と家紋さんのサイトではあの上杉謙信で有名な上杉氏との関係も指摘されていますので、もう少しデータがほしいところ。

 
 竹・笹紋の大塚さん!ご連絡お待ちしています!



★追加発見★


 岐阜県で着物に紋を入れる仕事をなさっている方のブログに面白い記事を発見しました。


 紋やのつぶやき さんのブログより

 http://blog.goo.ne.jp/chitaya/e/22bd04166653f68e311ca0770059b62f


 珍しき紋、ということで「変わり根笹に舞雀」の紋を使う大塚さんのことが書いてありました。

 
 記事で取り上げた「寛政譜」に登場する”根笹と雀”の紋は、おおむねこのデザインに近かったり、似ていたりします。

 上の記事本文では、大塚酒造さんの紋と、寛政譜の紋は違うかもしれない、と思っていたのですが、「紋や」さんの指摘では、この方は岐阜ですから、大塚酒造さんの岐阜と合致します。

 偶然の一致にしては、できすぎてませんか?


 いや、おそらくこのデータから推測するに、寛政譜の大塚氏と岐阜の大塚氏は同族だと思います。

(もちろん、岐阜の大半の大塚さんは、この氏族ではなく、「梅鉢」紋を使う別の大塚氏だと考えられますが、これはまた別に解説します)

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