2014年11月23日日曜日

<話題>隠れキリシタンの里に行ってきました。

 黒田官兵衛ちゃん直前スペシャル、と題しましてさっきまで

 高山右近領

をうろちょろしておりました、大塚某でございます。

 いったい何がしたかったかと言うと、官兵衛ちゃんと高山右近領といえばアレですよアレ!


 隠れキリシタンの遺物を探る旅


に他なりません。そうです、茨木市立キリシタン遺物資料館へ行ってきたのです。


 茨城市といっても、市街地ではありません。かなりの山奥で、段々畑がつらなる険しい集落に、高山右近以来のキリシタンが信仰を隠しながら生きてきたという戦国の里でございます。


 この地に「隠れキリシタン」が存在したことが明らかになったのは大正時代のこと。家々の屋根裏などに隠されていた「秘物」や、十字架の刻まれた墓碑などが当地で見つかっているそうです。


ウィキペディアより
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8C%A8%E6%9C%A8%E5%B8%82%E7%AB%8B%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%82%BF%E3%83%B3%E9%81%BA%E7%89%A9%E5%8F%B2%E6%96%99%E9%A4%A8



 そして、日本史上最も有名なキリシタン遺物といえば

↓↓↓ コレ!!!

http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/db/Franciscus_de_Xabier.jpg
 

 そう、フランシスコ・ザビエルの肖像画です!

 いいですか?みなさん、ここでもう一度確認です。


 ザビエルは、首にひだひだのふわふわしたヤツをつけていません!!!!


 ↑ここ、試験に出ます。

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 このザビエルの絵、なんと茨木の資料館の隣の家の屋根裏から見つかったそうで、このおなじ集落からは、その他さまざまなキリシタン関係の「秘宝」がたくさん発見されています。


 しかし!撮影禁止

でしたので、 ブログにアップできません。どんな興味深いものが収められているのかは、ぜひ皆様の目でご覧になってくださいね!!


 私の個人的興味をひいたのは、「腕が外せるようになっている、十字架に架けられたキリスト像」です。一緒に、茶筒のちっちゃいやつみたいなのが添えられていて、分割して隠せるようになっているのです。


 現代のガチャガチャの中に、分割されたフィギュアが入っていて、組み立てると大きくなるみたいな仕組みと一緒です。



 そして、さらに個人的に盛り上がったのは、「キリシタン遺物の報告書」を当時京都帝国大学のあの人が調査して書いているのですが、


 なんとその人が。


新村出


さんでございますよ!あなた!

 え?誰か知らんって??


 アホーッ!広辞苑を書いた人やーーっ!

(ただしくは第二版までの編集の中心人物)

 新村さん直筆の書類も展示してありますよ。


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 学術的興味で言えば、墓碑や遺物の多くが「慶長」年号のものが目立つのですが、慶長19年に加賀にいた高山右近は、追放令によりマニラに飛ばされます。

 おそらく、茨木の人たちが、信教を隠さなくてはならなくなったのも、この時期と合致することでしょう。

 慶長時代から、ある意味「時が止まった」かのようなこの地のみなさんが、以来どんな気持ちで江戸時代を過ごしてきたかを想うと、胸が苦しくなります。


 このブログでは、戦国時代の終わりから時が止まった事例をたくさん見てきましたが、平和になるということは動乱の終焉とともに、変化の終わりを示すのだなあ、と感じます。

江戸時代というのは、一種のタイプカプセルだったのかもしれません。


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 なんと今日!偶然にもザビエルの遺体がインドで公開されているそうです。

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20141123-00000012-ann-int


 来年1月までインドで公開中だそうなので、ぜひどうぞ。







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