このブログでは珍しく、大塚某の日常をレポートです。
つい先日、仕事の関係で滋賀に行ってきたのですが、仕事先の近くに「鏡の宿」(竜王付近)というところがあり、そこを通りかかったので、休憩がてら寄ってみました。
(余談ですが、地道を4時間かけて走ってゆき、帰りも4時間かけて帰ってくるというグランツーリスモな仕事でございました)
とはいっても仕事中なので、観光地めぐりができるわけもなく、道の駅で休憩したくらいのことなのですが、
「滋賀、なかなか面白いなあ」
というお話。
写真は、源義経の元服の図。
伝説によると、義経は鞍馬山から脱出して、奥州へ向かう際、平家方の探索が「稚児を探している」という宿場の噂を聞きつけ、
「このままのカッコではヤバい。早く元服してふつうのカッコになろう」
と思い立ち、鏡の宿で元服したのだとか。
まあ、このへんの話は義経マニアさんたちが世間にはたくさんいらっしゃるので、そちらにお任せしておくとしますが、この滋賀県竜王の「鏡の宿」は平安時代からすでにあり、京都を出た旅人がだいたい初日の宿にすることが多かったので有名だったそうです。
鏡の宿 義経元服ものがたり さんのサイトより
http://www.town.ryuoh.shiga.jp/yoshitune/index.html
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義経にまつわる伝説は、日本中に山ほどあります。私が住んでいる地域にも
「義経が平氏を追っかけている最中に夜になったので、集落を焼き払って『たいまつができたぜ』と言いやがった伝説」
とかがあります。うーん、日本全国では、たいてい義経が正義の味方役なんですが、当地では
義経が完全に悪役
扱いですね(苦笑)
なんでそんなことになるのか、関東系の人にはわかりにくいかもしれませんが、平氏の拠点は西国なので、どちらかというと関西は
「平氏サイド」
だったのに、突然東国からわけのわからんヤツラがやってきて、追い詰められた感が否めないわけです。
このあたり、調べてゆくほど面白いです。
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ちなみに、ワタクシ以前の仕事で
「義経=ジンギスカン」説
に関するちょっとしたドキュメンタリーな調査をやってますので、北海道に残る「義経伝説」の一部始終をリサーチしたり、義経にまつわるお祭りの映像を某所に提供したりしておりました。
義経ネタを語らせたら、止まらないくらい話はあるのですが、それはまた別のお話。
またどこかで番外編をやりましょうね。
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で、家族にお土産に買って帰ったのが
「まけずの鍔(つば)」
なるお菓子。いいですねー。さすがは信長支配下の滋賀でございます。
これはどういうお菓子かというと、信長こと小栗旬が「桶狭間の戦い」以降、連戦連勝した愛刀のつばにちなんでつくられたらしく、
鍔
の形をした最中でした。おいしくいただきました。ちなみに、鰐 これはワニ。
今川との戦いの直前、熱田神宮に戦勝祈願した信長は、持っていた永楽通宝の一掴みを空中に投げ、「必勝を目に物見せたまえ!」と願をかけます。
すると、すべてのコインが表を向いて落ちており、信長は
キターッ
と叫んだとか叫ばなかったとか。
というわけで、信長の刀のつばには永楽銭が6枚刻まれており、その形を模した最中が「まけずの鍔」なんだそうです。
まけずの鍔の由来 さんのページ
http://www.biwa.ne.jp/~mangoro/makezunotuba.yurai.html
いやいや、いいですね。岐阜滋賀あたりは、戦国ロマンが多数あります。私の住む地方は、播磨丹波摂津系ですので、どうしても話の中心が
秀吉
に偏るのですが、中部へいけば行くほど信長とか家康とか、バンバン出てきます。
というわけで、また滋賀行きたいですね。
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