2014年12月21日日曜日

<完結>NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」ちゃん 最終回スペシャル!!

 

 お疲れ様でございました!



 長い期間に渡ってお届けしてきた「軍師官兵衛ちゃん」レポートもいよいよ今回が最終回!今日は60分拡大版の「軍師官兵衛」涙の最終回スペシャル!でした。


 今日のみどころは満載すぎて説明しきれない!ほどの黒田エピソード詰め込み教育だったわけですが、いくつかの視点からご解説申し上げます!




<テーマ1> 岡田くんも!高橋君も!これぞ演技合戦やりたい放題スペシャル!

 「残り3回は好き放題やる!」と公言していた岡田官兵衛。輿に乗ってのスタイルなども、岡田君の提案から採用された演出だったそうですが、なんと最終回は

「輿の上で、足を組みながらふんぞり返りながら登場」

という新しすぎる映像で度肝を抜かれました。 そうなんです!岡田官兵衛は、お椀をかぶりながら、リクライニング状態で登場。まさかの大胆不敵な絵面で、最終回はスタートしたわけで(笑)



 一方の高橋九郎衛門も、最初から岡田君と同級生(タメ)ということもあり、主役とサブではありながら、お互い気を抜かずに演技に全力を掛けてきただけあって、

「鼻水全開で垂らしながらの、死に行く如水見送りシーン」(どアップ)

で本気度が伝わります。

 横で頑張ろうとしているけれど、頑張りきれていない「もこみち太兵衛」との対比をお楽しみ下さい(^^



<テーマ2>これでもか!の黒田エピソード満載特集!

 エピソード系では、残り全部ぶちこんでくるという大判振る舞い!


☆ 罪人の石田三成に上着をかけてやる長政ちゃんの話。

☆ お前の左手は何しとったんじゃー!の話。

☆ 息子じゃなくて、あえて栗山岳ちゃんにお椀兜を与える話。

☆ 又兵衛、大阪城にて討死すの話。


  もう、これで最後なので思い残すことなく、全て語り切ります。戦国エピソードファンの方も、これで「すっきり!」なこと間違いなしですね。




<テーマ3>絶賛すべし!大河脚本の相変わらずのすばらしさ!

  毎回、脚本の「よくできてる」ところを絶賛し続けてきた当ブログですが、今回もやはりしてやられました。

 そもそも、最終回近くになってから俄然「官兵衛が、あえて九州から天下を狙いに行く」説を採っていた今回の大河脚本だったのですが、 それをやりすぎると家康と対立構造になってしまい、史実のニュアンスと離れていってしまいます。

 ここは描くのが難しいところだったのですが、なんとこれまたある意味「裏ワザ」を用いながら解決してしまったのです!!!


 それはどんな方法か!なんとなんと、関が原が終わってから、官兵衛ちゃんが家康に会いに行くのですが、なななんと


「家康にケンカ腰!!!」


で喋るのです。うっひょー!!

  家康も家康で「ジョスイてめえ、九州で変な動きしやがって」みたいな感じで睨み付けているし、官兵衛ちゃんも「俺もお前も天下を狙った身だろーがこのやろう」みたいなオーラで対峙するわけで、下手したら歴史が変わってしまうようなガチんこ勝負になるところなのに、そこは脚本の妙!!

官兵衛「家康さまは、どんな世をつくるつもりなのですか」

家康「・・・天下は、1人のモノではない。わしが死んだ後も、争いが起きないような、真の平和な世の中を作りたい」

という展開で、


「・・・わかった、それならあんたに任せよう」<心の声>


とこれまでの敵意を一切なくして納得する、という話にしています。

 これで、当初からの官兵衛ちゃんのテーマである「戦無き世」「乱世を終わらせる」という信念が、家康の天下によって成ることを追認する、ということで解決するわけです。

 この描き方で、これまでのいろんなもやもやがこれまたスッキリ!しますね。よく出来ています。



==========



  もう一つ、「賢い父」に対して、「バカ息子長政」というやっかいな対立構造がずっとあったのですが、これもうまく脚本で解決。

 ギリギリまで「家康に褒められてただ喜んでるなんて、お前はアホか!左手は何しとったんじゃー!」と長政をマヌケ呼ばわりしていたのですが、これも家康との対談の中でヒントを貰いながら、解決に向かいます。

 つまり、関が原で長政の活躍により「たった一日で戦が終わってしまって、九州殲滅作戦もこれまでやんけー!」と官兵衛ちゃんははじめ苦々しく思っていたのですが、 後から振り返ってみれば


長政が家康側につき、長政のおかげもあって早期に決着がついたことそのものが、「黒田家のその後を安泰に導いた」わけで、それはすなわち=長政なりのやり方で、父を越え、黒田家を守ったということに気がついた



わけで、父と子のわだかまりもこれにて一件落着、というお話になっています。




=========

 ・・・こうして、全体を通して積み残していた課題もなんとか解決し、官兵衛ちゃんは逝き、ついでに「大阪城」が落ちます。

(昨日はプリンセス・トヨトミを地上派でやってましたが、ワザとぶつけてますねwww)


 ラストシーン。ベタですが泣けます。思わず泣いてしまうのは、岡田くんがカッコ良過ぎるからではないと思います。


 そう!黒田官兵衛の生き様がカッコ良過ぎるから泣けてくるのだと思います。




 というわけで、かなりの長きに渡り当ブログの本来のテーマを奪い去った「今週の黒田官兵衛ちゃん」のコーナーも今回にて終了。ご愛読ありがとうございましたm(_ _)m
 

2 件のコメント:

  1. >お前の左手は何しとったんじゃー!の話。

    ここだけ史実じゃないけど~(・∀・)アヒャヒャ
    でも一番有名なエピソードだから史実度外視・大河で見たかった~てのが本音( ̄ko ̄)

    いっぱい盛り込んで、あれ見たいコレ見たいの願望が叶った上に、
    親子のアレコレ伏線も回収するという脚本の妙技に酔いました^^

    来年は「赤い彗星のシャア」の中の人がナレーションなんです。
    あの声で「島津とは違うのだよ」とか言われたら萌え萌え '`ァ'`ァ'`ァ(;´Д`)'`ァ'`ァ'`
    苦手幕末史ですがナレ目当てで視聴確定です (*´pq`)クスッ

    返信削除
  2. 最終回はなかなかのボリュームでしたね!これで、黒田関連エピソードもおおむね全部詰め込んだかっこうで、過不足なく仕上がったような感じです(^^

    赤い彗星のシャアの人(笑) FMドラマのあべれいじによく出てきます(笑) 赤いシャア長(社長)として。

    そうなんです。わたしも幕末はイマイチハマれないというか・・・。うちの嫁は新撰組好きだったみたいですが(^^;

    返信削除