毎度おなじみNHK大河ドラマ「今日の軍師官兵衛ちゃん」のお時間がやって参りました。
今日のあらすじは、三成の陰謀によって「蟄居謹慎」を命じられた官兵衛ちゃんが、
完全剃髪&出家
によって、かろうじて秀吉に許される、というお話。
みどころは、つるつるに剃りあげられた岡田くんの後頭部です(^^;;ああ、なでなでしたい。
なんと、今回ヅラではなく、完全ツルツルで臨んだ撮影だそうですので、お宝映像でございます。
じっくりと堪能なさいませ!!(笑)
さて、物語は、長政ちゃんが家康に取り込まれていったり、関白秀次がちょっとずつ追い込まれていったり、と展開が続くのですが、当ブログでは今日はそこらへんは脇へ置いておいて、
ダヴィンチ・コード
ばりのミステリーを追求してみたいと思います!
題して「如水の暗号を解け!」の巻、はじまりはじまり!
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黒田官兵衛が「如水」と号したその名前の意味・由来としては、いろいろな説があるので、まずはおさらいしておきましょう!
①NHK大河式公式見解 司馬遼太郎「播磨灘物語」より
最初に断っておきますが、司馬本なので「創作」です。ドラマの中で説明されていた漢文は、この話に拠ります。
「身ハ褒貶毀誉ノ間ニ在リト雖モ心ハ水ノ如ク清シ」「水ハ方円ノ器ニ随フ」
世間の評価や悪口にあっても、心は水のように清い。水はどのような形の器にも従う。
・・・ドラマ的には、三成にいじわるされての申し開きなので、ピッタリ合いますな。
②中国古典 「老子」説
古代中国の兵法に通じていた官兵衛ちゃんですから、「老子」のことも知っていたかも。
「上善如水」(じょうぜんみずのごとし)
最高の”善”というものは水のようでなくてはならない。水は万物のためになりながら、争わず、他人の嫌う低い位置へと流れるからだ。
・・・たしかに、官兵衛っぽいといえば官兵衛らしい生き方ですが、果てさてこれが正解かどうか、全く証拠が無いのが問題点。
③功績はすべて水のように消えた、説。 ルイス・フロイスさんの証言。
ウィキペディア参照。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E7%94%B0%E5%AD%9D%E9%AB%98
完訳フロイス日本史によると、「手に入れた領地や・権力や武功も全て水のように流れ去った」という意味で、如水と号したらしいよ、という説。
④ジョスイとはすなわち、ヘブライ語の「ヨシュア」説
そして、俺ん家コード的にイチオシなのが、これ!ウィキペディアにもちょっと書いてありますが、官兵衛ちゃんは「シメオン・ジョスイ」という印鑑を用いていたらしく、「SIMEON IOSUI/IOSUI SIMEON」のスペルでIはJの代替だとか。
官兵衛ちゃんが使っていた印章は、現代でもお菓子のパッケージになっているので、すぐ見られます。
如水庵さんのサイトより
http://www.josuian.jp/item/clist/pt/teiban/st/simonjosui
さて、官兵衛ちゃんが用いた語は上記からも「IOSUI(つまりJOSUI)」であることはすぐわかるのですが、この説では、この言葉はすなわち
ヨシュアのポルトガル語読みであるJOSUEではないか、と考えます。ヨシュアというのは、聖書に出てくるモーセの後継者のことだとされるのが一般的ですが、
甘い!!!甘すぎる!!
なんで、あの官兵衛ちゃんが、聖書の登場人物とはいえ、マイナーな「ヨシュア」の名前をつけるものか、と大塚某は真っ向否定します。
まっとうなクリスチャンであれば、すぐに気づくのは「ヨシュア」という名前が意味する真実です。
そう!大塚某は、(自称)歴史研究家でもありますが、(自称)聖書研究家でもあるのです!!
その大塚某が出した、俺ん家コード的見解は、ズバリ!
黒田官兵衛ちゃんは、キリストを名乗った!!
というフリーメーソンも驚きの展開です(笑)
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ここからは、この説の説明を。
ヨシュアという名前は、何もモーセの後継者だけではありません。古代ヘブライ人にとっては「太郎」に匹敵するドノーマルな名前です。
そのヨシュアの表記が、各国でどうなっているかの一覧がこちら。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%A2_%28%E6%9B%96%E6%98%A7%E3%81%95%E5%9B%9E%E9%81%BF%29
(ウィキペディアさんより)
たしかに、スペイン語・ポルトガル語での表記はJOSUEになってますね。如水っぽいです。
問題はここからで、このヨシュアをギリシア語にするとどうなるか!
なんと
イエス
になるのです!!!!
そう!新約聖書はギリシア語で書かれましたので「イエス」という表記になっていますが、これはヘブライ語では
「イエス・キリスト」=「救世主ヨシュア」
という意味なのです。
現代のキリスト教では、イエスとヨシュアをあえて別表記して、「聖なる神」と「それ以外」を分けていますが、どちらもおなじ名前が原点なので、黒田官兵衛ちゃんは
”シメオン・イエス”
という意味で自分の名前をつけたかもしれないわけで!
(シメオンは洗礼名だから、イエスのほうは勝手につけた?!)
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さあ、ここからはさらに深みへとはまります。もともと「ヨシュア」とは「ヤハウェ(エホバ)は救いである」という意味です。
キリシタン大名として、秀吉らに禁止されても最後まで信仰を捨てなかった官兵衛ですから、ヨシュアという名前はまさに自らにふさわしい。
「自分の生き方は水のようなものだ」みたいな仏教無常思想みたいなことを嘯きながら、その実は
「自分の最後の救いは神なのだ」
と最後まで信仰告白を続けたとも解釈できるわけで(^^
おまけに、自分をイエスに置き換えながら名前をつけたとすれば、
「この世界の救世主(真の天下人)は俺だ」
なんて意味もあったのかもしれません。
まあ、最後のほうはあくまでもフィクションですが、なかなかのミステリーでしょ?!
如水コード、すごいですね^^
返信削除自分は如水が内心では棄教してなかったんじゃないかな~と思ってます^^
福岡では如水の葬儀がキリシタンで行われた記録があるそうですよ^^
私も官兵衛は最後までキリシタンだったように思います。
返信削除しかし、戦国人の行動原理としての「キリシタン思想」については、もっと研究が深まってもよさそうに思います(^^