毎度おなじみ日曜日のお楽しみNHK大河ドラマ「軍師官兵衛ちゃん」の時間でございます。
今日の話は、全体的にうーーーーんといろいろモヤモヤしながらの謎の回でございました。
これまで、今回の大河脚本は、まあまあ史実を丁寧になぞりながら、かつドラマティックに演出するというバランスのとれた感じで統一されていたのですが、今日の放送では、かなり「?」ハテナが多かったように思います。
<ハテナポイントその1> 三成とチャチャ、謎の密会事件
前回で第一子を失ったChaCha。悲しみにくれていたものの、そろそろ蘇ります。薄暗い中、三成と謎の密会&
「あたし、もう一度産んでやる!」
的発言。 このシーンをみれば、歴史ファンなら皆「ははあ、これは秀頼を三成の子説で押してくるのかな」みたいな印象を受けたと思います。
秀頼は、当時も今も「秀吉の本当の子ではない説」が有名ですが、 この描き方だと、「ん?もしかしてこのあと二人は・・・?!」と思わせぶりですね(^^;;;;
これまでも、基本ChaChaと三成の関係が噂されていましたので、流れ的には、問題ないと・・・。しかし、しかしです!
<ハテナポイントその2> 秀吉、チャチャから直接告げられる
なんと、今回の大河では「秀吉が直接、ChaChaから『あたし、できちゃったみたい』な話を聞く」という脚本になっていました。
あれれ?
これは異説でも仮説でもなく、「北の政所から名護屋城にいる秀吉にあてて、書状が届き、返事をした」ということになっているので、そこにこれまた有名な
『にのまる殿(チャチャのこと)はかりのこにてよく候はんや』
の言葉がでてきます。
これは、「二の丸ChaChaばかり(だけ)の子ということでええやないか」「二の丸ChaChaは仮の子ってことでええやんか」の二通りの解釈があるようですが、どちらにしても、
「わしの子やないもんね」
と秀吉が認識している証、ともされてきました。しかし、三成密会を描いておいて、この話を取り上げないというのも微妙です。
わざわざ、チャチャが直接告げるシーンにしなくてもなあ、と思ったりしたのですが・・・。
<ハテナポイントその3 自虐史観な朝鮮出兵>
うーん、なんか朝鮮に渡って日本軍がぼろ負けしてるみたいな描き方になっていますが、これも史実とはいろいろ違います。
正しいのは
「兵糧がちょっとしんどかった」「内部、バラバラ」
なところは本当。 史実的には、小西行長はまああんなもんでいいかもしれませんが、加藤清正はイケイケどんどんで、満州まで勝手に1人で侵攻してます(苦笑)
おまけに、ドラマの主役であるはずの官兵衛ちゃんは、実は「病気を理由に勝手に帰ってきたり、三成とケンカして勝手に帰ってきたり」してます(笑)
たしかにそれで秀吉に怒られたりしたのですが、ドラマのように三成の策略というわけではありませんでした。
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とはいえ、ド・ラ・マとしての見所はやはり、後半、石田三成の「(性的な意味じゃなくて)いやらしい」ところ。
一見、官兵衛ちゃんに負けたようなふりをして、あんなことやこんなことをしてしまいます。
さすが「策士石田三成ちゃん」です。サスペンスの脚本としては、よく出来てる!!!!
個人的には、そこまでいやらしく三成を描くんだったら、ChaChaと影だけでも重ね合わせてほしかったなあ、と思います(笑)
それにしても、拝啓 田中圭さま、毎回毎回だんだんあなたが嫌いになってゆくワタシを許してください(笑)
それくらい、いい仕事してますね~!!
そんな策士三成ちゃんのインタビューは、こちら。
テレビファンウェブさんのサイトより
http://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/959976
>三成と茶々さま密会
返信削除文献を探せないんだけど、確か三成と茶々は同時期に名護屋にはいなかったはず。
(茶々が来たときには既に渡海)
今後の伏線としてドラマ的演出だと思うので、どうなるか期待してます^^
>「兵糧がちょっとしんどかった」「内部、バラバラ」
の部分をクローズアップすると、あんな感じかなと^^
疫病が流行ったのもホントだし
今回の大河では、珍しく一話全て使った朝鮮の役なので御機嫌なシオです^^
長政クンも(`・ω・´)キリッと凛々しいし、明日は小栗信長で日月は至福のゴールデンタイムです(*´pq`)
信長面白いですね~。よくできてるわ~。西田道三も良かった!!
返信削除ワタシもあんな話が書いてみたい!!!なーんて(笑)←いちおう、作家のはしくれのはしくれ。