2015年1月15日木曜日

<調査中> 青森県の大塚さん

 北関東では、大塚姓はけっこうなメジャーネームなのですが、どんどん北上して青森に注目してみましょう。

 ちなみに、青森と北海道では姓氏の分布の成り立ちが大きく異なりますので、戦国期~江戸期の苗字を追いかけて判定できる上限はここ青森まで、ということになるでしょうか。

 北海道の場合は全国各地から入植しているので、別の調べ方が必要になります。


 
 青森は、律令国名では「陸奥の国」ですが、津軽地方と南部地方という押さえ方の方がわかりやすいかもしれません。

 さて、青森の大塚氏です。


弘前大学 さんのサイトより 大塚甲山

http://repository.ul.hirosaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10129/1393/1/AN00211819_10_56.pdf#search='%E5%A4%A7%E5%A1%9A%E5%A7%93+%E9%9D%92%E6%A3%AE%E7%9C%8C'


 大塚甲山は明治期の詩人だそうですが、その先祖について若干の説明があるので、参考になります。

”父方の先祖は津田姓の江州(滋賀)の武士だったが、没落しおなじ江州の商人「大塚屋」が南部藩に御用商人として入り、彼に随伴してきた津田氏が暖簾分けで大塚姓を貰った”

といった話が載っているので、この大塚姓のもとのルーツは滋賀にあることがわかります。

 大塚屋そのものは盛田姓を名乗ったらしく、このあたりの「苗字」に対する理論や受け止め方は現代のそれとはかなりずれがありそうです。

 商人大塚屋自体は大塚氏ではなかった、ということでしょうか。




弘前藩・斗南藩の大塚氏

http://24senzo.net/blog-category-7.html


 先祖探しでは第一人者の丸山先生のサイトに弘前藩・斗南藩の分限帳リストがあります。

 いずれも「大塚姓」があることから、この地方に一定数の大塚氏が存在することがわかります。


 詳細については、丸山先生が典拠を挙げておられますので、そのあたりの分限帳を読めば実名もわかってくるかと。



 このうち「明治14年斗南藩分限帳」については


 呆嶷館 さんのサイト
 http://homepage3.nifty.com/naitouhougyoku/frame7/tonami-meibo.htm

に収録がありました。


 これによると三戸郡五戸村に3名の大塚氏があり、この地区に大塚姓が関係ありそうだと推定できます。



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