2015年7月18日土曜日

<110>講読『歴代鎮西志』『歴代鎮西要略』 幻の史書がいよいよ登場!

 以前の記事でがっちり読み込んだ「北肥戦誌」講読の段であるが、北肥戦誌だけ取り上げるのはさすがにツメが甘いので、ここはぜひとも


「歴代鎮西志」と「歴代鎮西要略」


についても、読み込んでいきたいところではある。しかし、まあ慌てなさんな。



 古きをたずねて新しきを知る、というが、書物は逃げはしない。時間はたっぷりあるのだ。


 というわけで、大塚隠岐に関する神代長良受難の戦いの場面は、とりあえずお楽しみにとっておくことにして、今回は「大塚氏」そのものの記述について読み込んでいくことにする。



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「歴代鎮西志」は青潮社から平成になって影印復刻されているため、比較的入手しやすく現時点でも古本屋で何冊も出物がある。


ところが、一方の「歴代鎮西要略」は、オリジナルの「史籍集覧」には一度採録されたものの、新編集の時に欠落してしまいそのままになっているという幻の書である。


 我々一般人が読むには、文献出版から出された「増補 歴代鎮西要略」を購入・閲覧するしかないのだが、これも限定300部で作られたお宝書物なのである。


 というわけで、戦国九州を学ぼうとするものの間では、必読の書でありながら、入手が難しいマニアよだれだらだらな資料となっている。


 ああ、失礼。つい本音が飛び出してしまった。よだれだらだらを熟語で書くと


「マニア垂涎(すいぜん)の資料」


と表現する。けして水前寺清子とは関係ないので、答案にそう書かないように。



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 さて、その幻のお宝「歴代鎮西要略 全13巻」のうち、前半部分を今回は特別にお届けしよう!


 そして、「歴代鎮西要略 原本(写本)」を読みながら、大塚氏の成立について大いに考察しようではないか!!!バババーン。


 
 ずっと探し求めていた歴代鎮西要略だが、今回大塚某の国際的「情報収集能力」により、6巻までの閲覧に成功した。


 これぞまさしくIT(いんふぉめーしょん・てくのろじー)である。自分をほめてやりたいので、


「情報日本文学会」(情報国文学会)ならびに「情報日本史学会」


を勝手に立ち上げそうなくらいである。



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 さて、どこかのテレビ番組のように、ネタを引っ張っているが悪意があるわけではないので、そろそろ本題に突入しよう。

 「歴代鎮西要略」はここにある。



 徳島県立図書館 デジタルライブラリ 阿波国文庫
 http://www.library.tokushima-ec.ed.jp/digital/monjyo/awadegitalhyouzi.php



なんと阿波藩主であった蜂須賀家が、藩政期に収集した資料の中に眠っていたのだ。


ありがとう蜂須賀小六!

長政が”いとちゃん”を離縁したけど、そろそろ許してやってくれ!



と声を大にして言いたいところである。



 それにしても、大塚某が長い間見つけられなかったのはリストに「鎮西要略」という名前で登録されているからだった。


 表紙にはたしかに「鎮西要略」と書いてあるが、見開きにはちゃんと「歴代鎮西要略」と書かれているのだからそこらへんはちゃんと登録しとけーーーー!!!


 こういう書誌情報ひとつにとっても、こんな小さなことで検索に漏れたりするんだから、情報国文学の視点はとても大事なのだ!



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 というわけで、長くなったのでつづきはまたのちほど・・・・


(この節つづく。前置き長すぎwww)




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