しばらく更新できていませんでしたが、全国の大塚さん、また他の名字の方々いかがお過ごしでしょうか?
さて、今日はご先祖様と氏族に関わる興味深いニュースが飛び込んできたので、ご紹介!
下鴨神社境内にマンション建設?!
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150302-00000085-mai-soci
世界遺産となりにマンション?! 式年遷宮費用の足しに
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150302-00000036-kyt-l26&pos=4
話を簡単にまとめると、京都でも屈指の神社である「下鴨神社」さんが、境内の一部に定期借地権形式でマンションを建て、50年間の地代をもらって、50年後にはまた更地で返してもらうという計画を立てておられるとのことです。
その理由は、神様のお引越しである「式年遷宮」の費用をまかなうため。一説には30億円程度かかる費用を捻出しようと思えば、寄付だけでは到底足りない、のだそうです。
さあ、これを聞いてびっくりしたのが世間の人たち。景観上どうなんだとか、そうした手段しかないこと自体が拝金主義的だとか、世界遺産が壊されるとか、それはもういろんな意見が出ています。
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特に、京都にゆかりのある人たちの反発、反対の印象はかなり強そうです。なんといっても古都・京都全体にとっても象徴的な神社のひとつであることは間違いないからです。
さて、そんな意見たちはよそに、大塚某が考える解決策はもっと別のところにあります。そもそも、なんでそんなことになってしまったのかといえば、特に戦後のGHQ主導の政策において、戦国由来の「氏族の解体」を行ってしまったのが根本的原因だと考えます。
簡単にいえば、現代のわたしたちは、戦前の家父長制度から切り離され、「おとうさんとおかあさんとこども」という3構成の世帯をひとつとするシステムで「家族」を定義されています。
そして、私たちは自分たちの先祖がどんな存在だったかわからないように「壬申戸籍」を隠され、氏族ではなく個人で成立するような個人主義体制に組み込まれているわけです。
もちろん、壬申戸籍を封印したのは「旧身分を知られないようにするため」でもあるので、それ自体には意味があるのですが、できれば身分の欄を抹消してでも、壬申戸籍のその他の記載を公開してほしいなあと思うのは、多くの研究者の願いでもあるわけで。
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さて、そんな風に現状に対する不満を言ってるだけでは始まりませんので、下鴨神社の問題をどう解決するかのアイデアをお話しましょう。
まず、覚えていてほしいのは、下鴨神社というのは、
「観光客に葵祭を見せるために存在している神社ではない」
ということです。あるいは、
「京都の観光や歴史の中核を担っているので、京都市民京都府民の宝であるわけでもない」
ということを覚えておきましょう。
京都三大祭(葵祭・祇園祭・時代祭)のひとつ、「葵祭」は平安時代に遡る歴史ある祭りですが、そのことをもって
「文化庁・ひいては国・あるいは京都府・京都市がサポートすべきだ」
という意見もあるでしょう。それもひとつの方策ですが、実際には日本には歴史あるさまざまな寺社や文化遺産があるので、それらに公費をいつまでどこまで投入できるか、というのは難しい問題です。
そこで、大塚某としては、そもそも「下鴨神社がどんな神社か」を再認識してほしいと考えます。
ウィキペディアより 下鴨神社
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B3%80%E8%8C%82%E5%BE%A1%E7%A5%96%E7%A5%9E%E7%A4%BE
詳細はリンク先を参照しながら読んでほしいのですが、そもそも下鴨神社とは
「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」
というのが正式名称で、賀茂氏というある一族の祖先を祀った神社であり、賀茂氏専用の氏神さまということになります。
この神社で祭られている祭神は「賀茂別雷命」といい、日本書紀や古事記には登場しません。ということは、当時の皇室朝廷とは、最初の時点では関係しない独立した氏族だということです。
ところが、この氏族がなぜ京都で崇敬を受けたかといえば、「賀茂別雷命」が、3本足のカラス「八咫烏」となって神武天皇の道案内をしたから、という伝説になっています。
このカラス、サッカーを知っている人であればわかると思いますが、日本代表のユニフォームにもデザインされているあのカラスです。
これは、八咫烏が熊野信仰にも登場することと、熊野と蹴鞠の関係から採用されたわけですが、そのルーツは賀茂氏にあるというわけです。
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さて、その賀茂氏です。古代朝廷と関係を結んだ故に、日本や京都の歴史の上でもだんだんと重要な地位を占めるようになってきました。
そのため、その子孫は日本各地に拡大し、勢力を広げています。
もっとも判別しやすい賀茂氏族は、名前がそのまま”カモ”を含みます。
賀茂さん 加茂さん 鴨さん 高鴨さん 鴨部さん 加毛さん など
は、ベーシックな賀茂氏族です。
しかし、それ以外にも賀茂系の子孫はたくさんいます。たとえば、
三歳さん 石部さん 慶滋さん 松下さん 伊奈さん
菅原さん 名取さん 大柴さん 間人さん 中島さん
矢田部さん 馬場さん 今園さん 八柳さん 木下さん
泉さん 小林さん 三善さん 山本さん 山口さん
河崎さん 大東さん 今井さん 杉山さん 西野さん
渡辺さん 北大路さん 岡本さん 大池さん 武蔵さん
鳥居さん 桟敷さん 河上さん 泉さん 芝さん 竹内さん
井関さん 冨野さん 北山さん 藤木さん 清水さん
戸田さん 寺沢さん
をはじめ多数の名字の方々が、実は賀茂氏族だったりするのです。
そうした氏族が結束して、本来の祖先である下鴨神社をサポートすれば、賀茂一族の隆盛は間違いなしです。
賀茂軍団の末裔であるあなた!いますぐ賀茂神社に参詣してパワーを貰ってください。
というわけで、いよいよ結論です。
きっと、ほとんど誰もが「自分が賀茂氏族であり、上賀茂神社や下鴨神社を崇敬することでパワーをもらえる」ことを知らないはずです。
なので、今回こそ、隠れ加茂氏族の発掘により、加茂軍団が結束して下鴨神社に寄付をすべきなのです。きっと、加茂氏のご先祖さまも、
「マンションより、まずわしのこどもたちがわしのことを忘れてるのをなんとかしてくれ~」
と嘆いておられることでしょう。
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