映画にもなった小説「薔薇の名前」の作者、ウンベルト・エーコさんが84歳でお亡くなりになったそうです。
ウンベルト・エーコ氏死去
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160220-00000005-jij_afp-int
エーコさんは、一般的には「作家」として知られていますが、本職はもともと大学教授で、それも
「記号論(記号学)」
という、ちょっとばかし難解な領域を扱っておられたので、彼の書くミステリーは、その学問的ベースによって深みを増していたのですが、いやあ、薔薇の名前、面白かったなあ。
ちなみに大塚某が、一番最初にその著作を知ったのはもちろんショーンコネリーの映画版(1986)でしたが、
神秘的かつ緻密、理性的でありながら人間的でかつ清濁併せ持つドロドロ感
にすっかりハマってしまい、
「これは原作ではどう書いてあるんだ?」
と、イタリア語は読めないので(笑)日本語版書籍と、英語版ペーパーバックを読み比べながら、注釈作業を
途中で断念した(爆)
思い出の書であります(^^;;
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さて、記号学者・キリスト教・大学教授というモチーフは、のちに「ダヴィンチコード」のロバート・ラングドン教授に受け継がれていることは、なーんとなくイメージできるところ。
ダヴィンチコードシリーズの作家ダンブラウンがそれに言及しているかどうかは知りませんが、ちょっとウンベルト・エーコをかじった人はついつい
「ラングドン教授って、エーコがモデルなんだろうなあ」
と思ってしまうようです。
ラングドン教授は、作品の中で、「宗教象徴学」を教えています。実際、ラングドンシリーズの「天使と悪魔」「ダヴィンチコード」などでは、バチカンとカソリックにまつわるいろいろなエピソードが虚実入り乱れながら描かれており、これまたマニアにとっては
「おお、現代版”薔薇の名前”みたいやな」
と思わずにはいられません。
・・・で。
もうすでにお気づきのとおり、ワタクシ大塚某は、エーコもファンだし、ダンブラウンもファンです。
このブログが「俺ん家コード」というタイトルなのも、源流はそのあたりにあるわけです。
いま、現実に中世の時代に立ち戻っては、「氏族についての謎解き」をやっているわけですが、それはまさに、
「薔薇の名前やダヴィンチコードの世界を地でいっている」
のとおなじ。(ただし、日本版ですが 笑)
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さて、今日、エーコさんの逝去のニュースに触れて、構想2年ぐらいかけて考えていた話を、いよいよ書き始めようと決意を新たにしたところ。
世界的作家のエーコさんや、ブラウンさんには及ばないのは承知の上で、ワタクシなりに書きたいものを書上げていこうと思っています。
ずっと「書こう、書こう」と思っていて、そのまま熟成されていたわけですが、大好きなエーコさんに背中を押してもらったつもりで、東洋の小さな国のちょっとばかし歴史に目覚めた男子が、彼を目標に追いかけるスタートを切る、というわけです。
さて、書きあがった頃には、無事
「日本版 薔薇の名前」や「日本版 ダヴィンチコード」
になれるような作品が出来るでしょうか?!
こうご期待、というわけで。
ブログシステムを用いて書く小説「こちら千本通文学研究室 ~シメオンの偽計~」は、すでに
こちら千本通文学研究室 ~シメオンの偽計~
http://senbon-bungaku.blogspot.jp/
に場所だけは確保してあります。2015年5月16日に、開設だけはしてあるのですが、そのままほったらかしにしてあるので、近日まじめに動き出します。
気が向いたら、そっちのほうもたまにチェックしてみてくださいませ。
自分も映画で見ました。
返信削除面白かったなぁ^^
面白かったですね~。年取ってからのショーンコネリー、インディジョーンズの親父役とか似合ってました(^^
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