みなさまおひさしぶりです。
氏族・おうち・苗字関係はしばらく更新が出来ておりませんが、ぼちぼち頑張っております。
とはいえ、当家大塚家については、新しい情報が次々出てくるわけでもなく、そろそろまた現地に言って調べモノをしないといけないなあ、と悩み中。
というのも、今年に関しては、自治会の役員をしているので、忙しくて身動きがとれない!のでございます(苦笑)
さて、この「自治会活動」とやら。役員になる前も、班長(組長)を仰せつかったり、いわゆる持ち回りの役をしたことはあるのですが、正直
めんどくせえなあ
くらいにしか考えておりませんでした(^^;
ところが、苗字調べ、家系調べ、戦国調べをしているうちに、「自治会」に対しての考え方も大きく変化するようになったのです。
自治会とはそもそも何か。ふつうの人は、
「なんかよくわからんけど、みんなで決め事をしたり行事をやったり、順番で何かをしたり掃除に出ないと罰金みたいなもの」
と思っておられると思いますが、いやいや、そうではありません。
戦国時代について詳しくなってくると、見方そのものが変わります。
「自分の家とはすなわちわが城、わが領地であり、戦国領主としての主権を発揮し、武将1人では戦えないので、国人領主集団として力を合わせて敵と戦うものである!」
と(爆笑)。敵ってなんだ?!敵って。
そもそも、どこの村にでもある「日役」という”労働で参加するムラへの活動”というのは、原始的な形をとどめた
租・庸・調の庸
に他なりません。教科書で習った律令時代の名残なのです(笑)
ちなみに、祖は、所得税です。もともとは米収穫量の3%~10%です。うーん、今でも所得税・住民税が10%くらいとられるのは、ここから来ているのか(^^
それから庸が、「労役」で払う税金です。本来は京へ行って体で奉仕するものでしたが、のちには布で納めたり、米や農産物で支払うことも可能になりました。
それで、今でも「ムラの掃除を休むといくらか取られる」わけです(^^
ついでに調は、本来は布で納めましたが、特産物や貨幣でもOKになったようです。
まあ、そんな風に、天皇・朝廷を中心とした律令時代から始まって、教科書に出てきた
墾田永年私財法
により、自分の土地を所有してもよくなったワタシたちは、現代においても「領主」として、土地を所有しマチ・ムラに住んでいるわけで。
やはり、領主には領地と領民を守り、経営してゆく責任というものがありますから、国人領主層は力を合わせて、敵と戦わねばならんわけです。
だから、自治会における「敵」ってなんなんだ?!(笑)
それはつまりですね。道路にはみ出して村人を襲う樹木をどうするかとか、公園を不法占拠しようとしている草木と戦うとか、村を埋め尽くそうとするゴミや落ち葉と戦うとか、季節ごとに領民を喜ばす祭りを開催するとか、そういうことです(笑)
それだけではありません。われら国人領主に対して、将軍家なのか幕府なのか守護地頭なのかはわかりませんが、
「社会福祉協議会の協力金を上納せよ」
とか、
「日本赤十字の寄付金を募ってまわれ」
とか、
あんなことやこんなことをお上は言ってくるので、その対応もせねばならんのです。
さすがに、となりムラ・となりマチとの戦いはないだろうと思っていたら、そんなことはありません!
わがニュータウン郡は、領主領民の数が多いので、拠出金をたくさん地域に出しているのですが、領主領民が少ない田舎郡は少ない金額しかお金を出していないのに、地域の出費はむしろ本来地元である田舎郡に対して使われている比率が多いとかで、
「もともと本領である守護地頭層と、新しい戦国領主層との間で、こっちのほうが金出してるんじゃい!いや、うちらのほうが古いんじゃい、よそもんが!の戦い」
が行われているのです。
いやー、戦国ですね。
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冗談はともかく、自治会活動とか、ムラとかマチのルールに対しては
「なんか知らんけど自治会に文句言っとけ」とか「自治会がなんとかしてくれるんかいのう」といった、行政に対するような
「なんかよくわからんけど、サービスをしてくれそうな存在」
という誤解をしている人が大変に多いです。
いえいえ、そうではなく。受身ではなく、
「わしら武将の力を合わせて、敵を蹴散らすんじゃボケー!」
という本来の領主層の集合体を意識してもらうと、自治会活動はいきなり効果を挙げたり、パワーアップしたりするものです。
というわけで、今年大塚某は、わが自治会の先陣を任されましたので、切り込み隊長として日々他の戦国領主たちや幕府方の武将としのぎを削っているわけです。
(これを正式に表現すると、自治会役員の総務部長になったので、地域の会議に出たり、市役所と折衝したりしている、ということです(笑))
さあ、任期も中ごろになりましたが、そろそろ隠居引退したい今日この頃(笑)あと半年、頑張ります!
黒田長政に家中を任せて自分は早々に隠居を願い出た官兵衛の気持ちが、いまならわかる!!!
領主は大変なのです(^^;;
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